自然排出でよかったよ

まとめ

 

納得のいく流産でした。

心に痛みはあるけれど、心残りはありません。

処置を受けていたら会えなかった2センチのあなたにしっかり会えた。

会って、ありがとうを伝えられた。

上の子(お姉ちゃん、お兄ちゃん)の予定の合間を縫って出て来てくれて、きれいな姿を見せてくれて、本当にいい子でした。

いい子だからこそ、産んであげたかったし、たくさん抱っこしてあげたかったし、楽しいことをたくさん経験させてあげたかった。

そんなことを思うと、今でも涙が出ますが、ずっと忘れないことで、私の残りの人生を一緒に過ごしていこうと思います。

 

どこかで再会しようね!

サヨナラの後 その2

自然排出後に気になったこと 私の場合

 ①視界にモヤがかかっているみたい(1日で消失)

 ②目がチカチカする(1日で消失)

 ③思考が鈍い(2〜3日で消失)

 ④膝下、特に足首がすごくだるい(3〜4日で消失)

 ⑤妙に行動的(2〜3日で消失)

 ⑥21時前にはヘトヘトで強い眠気(3日後〜)

 

出血は、2日目の量が3日続く。(収縮剤を飲んだ後に量が増えるので、漏れないように気をつけた)

5日目には、ずい分と量が減って、終わりそうな気配。少し頭痛がする。

 

看護師の友達に

「黄色くない?黄疸?」と心配されるくらい、血が不足していたみたいです。

妙に行動的なこともあって、漢方を始めました。

さよならの後 その1

赤ちゃんをずっと見ていたかったけど、さすがに職場なので、何食わぬ顔で席に戻る。

本当は写真を撮りたかったのだけど、それも我慢。

17時までやり過ごして、すぐに退社し病院に直行しました。

病院に着けば、それは赤ちゃんとのお別れ。

病理検査に出すために、臓器として回収されてしまう。「臓器」かぁ…。

お別れの前に、迷ったけど写真に残すことにする。

車の中でそっとナプキンを開く。

さすがに血だらけなので周りを相当気にしながら(汗)

1時間経ったか経たないかくらいなのに、羊水?かな、中の水が濁り始めていて

姿が見えづらくて、少し悲しい。さっきはあんなにクリアだったのに。

そして受付へ、程なくして呼ばれる。

「ついさっき、出て来ました」と告げて、見せると、「間違いなくそうだね」とのこと。そして、やっぱり「預かります」と持って行かれた。

すぐに内診もしてもらう。

念入りに見てくれたみたいで、いつもの1、5倍くらい時間がかかったけど、痛みはほとんど無し。内容物もほとんど出たそうで、ほっとする。

「流産後の薬」と収縮剤、抗生剤、痛み止めが処方されることになったけど、私の顔を見て「痛み止めいらない?」と聞くので、「いりません」と答えた。

そうね、経産婦の私は後陣痛を密かに恐れていたのだけど、正直痛みは最大が10なら1も無かった。でも、心は痛かったけどね!

 痛みの目安

 初産の陣痛を10とすると、2人目の陣痛は4、自然排出前が2、排出後は0.5

 (あくまでも個人の感想です)

 

 

そしてサヨナラ

以下、自然排出の記録です。

 

(流産宣告の日 胎内死亡からおよそ1週間)

 出血ほんの少し

 痛みや違和感まったく無し

(宣告から3日)

 エコーで再確認

 体が溶けかかってきてるかも、とのこと

 出血ほんの少し

 痛みや違和感まったく無し

(宣告から4日〜7日)

 茶オリの量が少しずつ増える(おりものシートで足りたのはここまで)

 腰にかすかな痛みが出て来た

 夜中や明け方に目が覚める

(宣告から8日)

 茶オリに鮮血が混じり出す(昼用ナプキン 生理3〜4日目くらいの量)

 便通が良くなる(排便時は出血増えた)

 眠くて早く寝るも夜中に目が覚めてなかなか寝付けない

(宣告から9日)

 茶オリ<鮮血に逆転(生理3日目くらいの量)

 腰、なんとなく痛い→はっきり痛い

 強い眠気で昼寝をする

 夜、軽い下腹部痛あり、夜用ナプキン着用。

 枕元にいろいろ準備して寝るも朝までぐっすり熟睡。

(宣告から10日 サヨナラの日)

 目覚めると痛みは無く、夜用ナプキンにも血はほぼ付いていなかった。

 なんとなく予感がして夜用ナプキンを付けて出勤。

 午前中は普段の生理痛程度で仕事が普通にできる。

 出血量は2日目くらいで小さな塊が出る。

 お昼はいつもどおりの量を完食。

 13:30 生理痛が存在感を増してくる

 14:00 痛いけど、仕事で誰かと会話をしているとまぎれるくらい

 14:40 痛いけど、足をクロスして立っていればやりすごせるくらい

       だいたい5〜8分間隔で1分間ずーんと痛む

       陣痛に似ていて、もしかして?と思う

       塊が出ている感じだが量はそこまで出ている気がしない

 15:30 ずーんの痛みを7回くらいやり過ごす

       仕事は作り笑顔で対話できるくらいの余裕あり

       お茶出しを頼まれ、湯呑みが足りないことにイラつく

       (普段なら平気なので気が立ってたみたい)

       お茶を出して、やっとトイレに行けるー!と向かう途中、

       「ぽろり」とお腹から転がり落ちたのがはっきり分かった。

       一度、席へ戻り、ナプキン一式完全装備でトイレへ。

       洋式の個室に入り、下着を下ろして見ると、

       ナプキンの上にSサイズ卵大の胎嚢がありました。

       プルプル揺れて、中は透明ですごくキレイ。

       赤ちゃんの姿もはっきり見えました。

       「きれいに出て来てくれたのね」と思わず声が出て、

       会えた喜びで胸がいっぱいになりました。

       赤ちゃんは本当にきれいでかわいくて、じっと見ちゃう。

       2、3センチとちっちゃいけど、目も手も足もわかりました。

       そのままナプキンでくるんで、

       ナプキンポーチに胎嚢がつぶれないようにそっとしまう。

       もう痛みはなかったのだけど、気付くと手足がワナワナ。

       びっくりしたからかな?お産後の疲労?

       出血量は、夜用ナプキンぎりぎり漏れない程度。

 

       

待つことに決めた!

自然排出に決めた理由

・初めての自然妊娠、41歳だしきっとこれが最後!赤ちゃんと会ってサヨナラしたい。(主治医から「赤ちゃんの体が小さすぎて柔らかいから、処置で出した場合は多分バラバラになってしまう」と聞いてました)

・痛みは耐えられそう(2回陣痛を経験してるので)

・大量出血はなんとかなりそう(根拠なし)

 

わたしの場合、またすぐに赤ちゃんに来てほしいとは思っていなかったので、時間がかかることへの抵抗はありませんでした。

とりあえず、1番の心配「大量出血」に備えて、パンツタイプの夜用ナプキンと最長サイズの夜用ナプキンを購入。いざとなったら重ねるつもりで。

「血だまりに倒れた」体験をどこかで目にしたので、職場の頼れる上司2人だけに念のため伝えたところ、1人の方から大人用オムツの差し入れがありました(笑)

もう、倒れたら倒れた時!騒ぎになったらそれまでだー!!

心を決めたら、もう振り返らない。

小走り解禁、重いものもどんどん持って、家庭に仕事に今までセーブしていた分もちょこちょこ動きました。

さて、これからどうするか?

泣いて気持ちの整理もつきました。

やっぱり、涙は必要ですね。

休みをもらう関係で職場の上司には一部だけ伝えてあったのだけど、その中の2人がかけてくれた言葉が胸に残りました。

こんな上司になりたい!とまた、こっそり運転中に泣く。(危ないね)

 

さて、流産歴2回。

どちらも掻爬手術を受けました。

途中で転勤が入ったので、それぞれ違う病院で受けたのだけど、どっちも先生が大御所でその地域の有名どころな方でした。

「早く出さないと母体に悪い。すぐに手術で出す必要がある。」

とどちらでも言われたので、そういうものか、と思って指示通りに受けました。悪名高いラミナリアも痛くなく、完全麻酔のお陰で記憶もなく、術後の経過も良好←さすが大御所

その後子どもも2人授かれていますし。結果オーライ。

 

時は3月、卒園式に卒業式に、子ども会の役員をしていたので予定がたくさん。仕事も年度末で大詰めです。

涙が乾くと同時に、私は手術日とその後1週間の病休スケジュールを立てました。夫に至っては、ダメだったよの電話報告の後ですぐ、手術付き添いのために会社に休みを申請する手際の良さ。

夫婦で完全に 稽留流産→ 掻爬手術 だと思い込んでました。

 

ところが、今回の主治医からの言葉。

「手術にするか、自然に出るのを待つか、どっちでもいいよ」

スケジュール帳開いて手術日申請しようとしていたわたし、びっくりしました。

「ぼ、母体…いや、私の身体的には大丈夫なんでしょうか?感染症とか…」

「1ヶ月くらいじゃお腹に入れといても何ともない。それまでには出るでしょ」

「突然出血したり、すごく痛いって聞きますけど」

「人によるからなぁ」

「陣痛くらいですか?」

「陣痛ほどは痛くないよ」

「(え、じゃあ、いけるかも)仕事中でも対応できますか」

「人によります」

「・・・・・・」

「まあさ、考えて。また1週間後に見せてください。その時に手術しようと思うなら言ってくださいね」

 

手術しない道もあるんだ・・・

なんだか、新しい感じ。

この先生だからかな。

それとも時代が変わったのかな。

9週 稽留流産

初受診から4回目の診察の日でした。

その前の週の3回目の診察では、小さめだった胎嚢がようやく追いつき、胎芽も20ミリを超えていました。心拍もあり順調。

茶オリも落ち着き、おりものシートにまったく付かない日が出て来た週で、山を越えたと思って内診台に乗りました。

 

赤ちゃんは心拍を止めていました。

半分覚悟はしていたけど、やっぱり、いや思っていた以上にショック。

主治医は淡々と話すけど、これは多分思いやり。

気丈に振る舞うのは、その思いやりに対する私の精一杯の礼儀。

過去の2回の経験から、一度止まった心拍が復活したり何かの間違いだったりということはほとんどない。そう、確実に流産、とわかりました。

だって、ハイリスク妊婦だもの。毎週の診察。そういえば、予定日◯日だねとか母子手帳もらってきてねってなかなか言われなかった。あーあ、奇跡の妊娠だったのに。

 

涙が出たのはその日の深夜。

子どもと一緒に寝てから目が覚め、キッチンへ降りて、椅子に座って静かに泣きました。